債務整理をしようと決意するきっかけとは
初めは誰もが、買い物のしすぎや、ちょっとした借り入れなどがきっかけで、このくらいの少額であれば必ず返済できると高をくくっていることがきっかけです。
そのような少額であっても、積もり積もっていくtぽ多額の借り入れになってしまいます。
借りたものは必ず返さなければいけないというのが鉄則ですが、実際に返済が難しい場合は、この債務整理という方法で返済期間の猶予や、返済額の見直しなど、確実に無理なく返済できる方法に見直すことが出来ます。
債務整理の手順は専門家にお任せすることが多くあまり知られていないのが実情です。
ただ、簡単に説明すると、過払い金請求、任意整理、民事再生、自己破産、という4つの方法が挙げられます。
これを専門家に依頼し、実際に債務整理を行うというのが通常です。
しかし、債務整理にはそれなりのデメリットも当然のことながら存在します。
それは、新たにクレジットカードが作れなくなることです。
では、債務整理で借金から解放される方法と、その後、クレジットカードを持つためにはどうすればいいのかについて解説します。
債務整理で人生の再スタートを切りたい
意外と、身近に多いのがこういった悩みを抱えている人です。
しかし実際に債務整理の方法を教えてくれる人や、その方法を聞ける相手というのは当然いません。
債務整理は恥ずかしいこと、人には隠しておきたいことと感じている人が多いためです。
では、この人には聞けない債務整理の手順についてご紹介します。
債務整理の具体的な方法を一挙公開
債務整理の方法 その1「過払い金請求」
過払い請求とは、本来払わなくてもいい利息を支払った場合は、その払い過ぎている利息を取り戻すことが出来る、といった制度です。
この方法は元金全額返済し、すでに完済している状態でであっても請求することができます。
しかし一定期間経過すると、時効が成立してしまうので、早く請求しなければなりません。
過払い金があるかどうかの目安は、過去に5年から7年の返済がある場合は、発生している可能性が高いです。
債務整理の手順 その2「任意整理」
取引開始時にまでさかのぼって、利息制限法の上限金利に金利を引き下げて計算し直すとそこに差額が発生し、この発生した差額を借金の元本に充て、借入元金の額を減額し、金利の部分をカットして、元金を約3年程度で返済するといったリスケを行う方法です。
そのまま返済を続けることにはなりますが、実際に返済していく金額よりも減額することができるというメリットがあります。
債務整理の方法 その3「民事再生」
この方法は、わかりやすく表現すると、借りたお金を返せないので、なかったことにして下さい、という方法です。
しかし、この手続きを行ったすべての人が返済しなくてもいいということではありません。
これにはいくつかの条件に該当する必要があり、もし民事再生をしようと考えているのであれば、自分が条件に該当しているのかを判断しなければなりません。
債務整理の方法 その4「自己破産」
自己破産という方法は、選択せずに済むのであれば、選択しない方がいいのはよく知られているところです。借金が返せなくなった場合の最後の手段と考えておく必要があります。
自己破産は、誰もが簡単に「私は破産します」と宣言したところで、認められるものではありません。
裁判所が、お金を借りている人がどれだけ努力をしたとしても、支払い能力がない、返済能力がないと免責不許可事由がない場合に初めて認められる制度です。
簡単に「最後は自己破産すれば」という選択肢は自分で選ぶことはできないと理解しておきましょう。
自己破産した場合は、生活に最低限必要な生活費と資産以外は、クレジットカードで買い物をしたものについては、クレジット会社へ返済するための質草のような物になります。
そのため、買ったものすべてが自分の手元に残ったままで、返済がなくなるといった甘い考えは通用しないといったことを知っておく必要があります。
債務整理完了した際のペナルティ
「自己破産」を行った場合は、それなりにペナルティが課せられます。
そのペナルティの1つによく挙げられるのが、「債務整理で自己破産をしたときは、クレジットカードを作れない」ということです。では本当に債務整理を行ったら、クレジットカードをもう作ることはできないのでしょうか。
答えはNOです。
債務整理をしたらクレジットカードは作れない、というのは事実ではない
クレジットカード会社からみれば、自分の会社のクレジットカードを利用して買い物をされてしまった場合、そのお金を必ずしも回収できるものではない、というリスクを負うことになります。
自己破産した際に使用していたクレジットカード会社では、二度とカードを作成できない可能性は非常に高いです。
同じ人物に、2回も「踏み倒される」ようなことをされるほど、クレジットカード会社の審査は甘くありません。
では、クレジットカード会社が違う場合も同じように加入することが出来ないのでしょうか。
もちろん、個人信用情報を調べればわかりますが、この信用情報は債務整理を行った後、担当者が情報更新をして、その後5年間は履歴として残る情報です。
それ以後は保有期間、つまり情報そのものの有効期限が切れるので、他社のクレジットカードに申し込みをすれば、再度クレジットカードが利用できる可能性は高いといえます。
個人情報のため、常に新しい情報に更新され、数年に一度、限度額の見直しをするカード会社の理論とその点については同じです。
ただし債務整理の内容が、自己破産や個人再生の場合は、その期間が10年経過しなければ再度クレジットカードを申し込むことができません。
それだけ、自己破産や個人再生に対する個人の信用度は非常に厳しいものがあるという事がわかります。
債務整理を行っても、二度とクレジットカードが作れないわけではない
このように、債務整理を行ったら、ニ度とクレジットカードが利用で出来なくなるわけではなく、所持したいクレジットカード会社をうまく選択することによって再び所持することが出来る可能性があることがわかります。
つまり、一定期間が経過すれば、個人再生を行う前の元の自分の生活に戻ることができる、という事がわかります。
債務整理を行ったからと言って、そこで自分の人生が終わってしまうわけではありません。債務整理は、借金地獄から解放され、人生を一度リセットするためにある制度です。
ただし、どうしてもその苦しみから逃れられないときは、最終手段として活用する方法であり安易に選択する方法ではありません。
もちろん、クレジットカードを使って買い物をし、返済できなくなるような状況になるまでお金の管理ができないことには問題があります。
しかし、解放される方法がないわけではないので、どうしても困ってしまった場合は、債務整理や個人再生といった選択肢も知っておくと、もしもの時には役に立ちます。